2016年4月4日 更新

中国決済システムのAlipay、アリペイ(支付宝)とは?

中国名は支付宝(ジーフーバオ)、英語名はAlipayといいます。 2004年にアリババ・グループによって設立された中国最大規模のオンライン決済サービスです。

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中国でよく見かけるAlipay、アリペイ(支付宝)とは? - チャイノック

中国でよく見かけるAlipay、アリペイ(支付宝)とは? - チャイノック
今回は、日本ではあまりなじみがないかもしれませんが、中国国内のECを語る上では外せないアリペイ(Alipay)について記事を書いていきます。アリペイ(Alipay)ができてから中国国内のネット通販が発展したといっても過言ではありません。
最近よく聞く、アリババ・グループ(阿里巴巴集团)とは?

最近、ニュースなどで話題になることの多いアリババ・グループ(阿里巴巴集团)。しかし、アリババグループが実際に手がけている事業は何なのかを理解している人は少ないのではないでしょうか?そこで、今回はアリババについて書いていきます。

2015-12-15 21:11
アリペイ

アリペイ

始めはタオバオの決済方法としてスタートしました。

そこから、中国の商習慣にマッチして爆発的に広まりました。

もともと中国では、商品と代金を同時に交換するという習慣がありました。

現在でもその習慣は抜けきっていません。

アリペイが出てくる以前のネット通販は、潜在的な可能性があったものの、対面での販売ではないため信用がありませんでした。

しかし、そこで登場したのがアリペイです。



アリペイは消費者の立場に立ち、消費者に安心して買ってもらえるように工夫をしたサービスです。

このサービスはネットで購入する時、代金受取・支払の仲介役とも言えます。

たとえば、このようになっています。

①ネットで、消費者が商品を購入する

②消費者→アリペイ(alipay)に支払

③アリペイ(alipay)が販売者に連絡

④販売者が商品を発送

⑤消費者が商品の到着をアリペイ(alipay)に報告

⑥アリペイ(alipay)が販売者に支払

簡単に言うと、中国版のペイパル(Paypal)のようなものです。
どのように使うの?

分かりやすく簡単に説明すると、アリペイ(支付宝)はネット上のおサイフのような役割をします。

必要な金額をアリペイ(支付宝)に入金して、支払や振込、請求などができてしまいます。

必要な時に、必要な分だけアリペイに入金をして、おサイフとしてつかうことができてしまいます。

しかもすごいのが、手数料が無料であること。。。



商品が届かない。。商品に問題がある場合はどうするの?

その時のために、アリペイ(Alipay)があります。

消費者保護の立場に立っているので、消費者からアリペイに問題を報告すると調査をした上で代金が返金されます。

たとえば、代金は支払ったけれども商品が届かない場合、アリペイに商品が届かないことを報告して返金をしてもらうことが可能です。

消費者にとって、安心して支払いができるサービスを作り上げたことで、中国国内でネット通販が爆発的に広まりました。



使えるのはネット通販だけじゃない!

最近は、ネット通販だけでなく、スマートフォンを使って、様々なところでアリペイ(Alipay)を使った決済が可能になりました。



たとえば、外食・デリバリー・映画館・コンビニ・光熱費・家賃などの生活費です。

さらに、単純な支払だけでなく、振替や中国版のお年玉である紅包も支払うことができます。

また、銀行のように貯蓄して、貯蓄したお金を使うこともできます。

ここまで使用方法が広がっていることからも中国では、アリペイがとても浸透していることが分かります。
支払方法

アリペイの支払方法はチャージ方法も含め、いくつか用意されています。



・ チャージ(快捷支付)

中国国内のネットバンキングと身分証明書の情報を入力することでアリペイにリアルタイムで入金できます。



・ クレジットカード決済(信用卡支付)

主にネット通販の時に使います。あらかじめ登録しておいたクレジットカードで支払をします。ただ、手数料がかかるので、あまり一般的には使われていません。



・ 携帯支払(手机支付)

スマートフォンを使って、決済をします。この決済方法はかなり便利なので、中国の大学生はよく使っている支払方法です。スマホどうしを近づけて、支払金額を入力するだけで、支払いができます。



・ バーコード支払(二维码支付)

こちらもスマートフォンを使って決済します。こちらもまた多くの人に使われています。

たとえば、コンビニのレジなどで、バーコードをレジに表示させて、それをスマホで読み取るだけで支払いができます。とっても便利です。



アリペイ(Alipay)についてまとめると

中国国内でこのサービスはとても浸透しています。

しかし、日本ではまだまだ浸透していません。

支払方法もネットだけのバーチャルな支払方法ではなく、リアルな支払方法としても認知されています。



また、自分の感覚だと日本よりも中国では、アリペイのような電子決済をしている人々が多いです。

理由としては、文化的な背景なのか、中国はネットを受け入れるスピードが日本よりも圧倒的に早いからだと思います。

中国は便利さを第一に発展しているように感じます。

中国に来たらすぐわかると思いますが、電子決済が浸透していて、現金が必要ありません。。。

日本では、クレジットカードが支払時の媒体となりますが、中国ではアリペイです。

カードさえ持つ必要がありません。

本当にものすごい便利です。
簡単に分かるアリペイ(支付宝)のアカウント作成のやり方

タオバオのアカウント作成の記事でも説明したように、タオバオのアカウントには3つの大きな壁があります。 それは、以下のことです。 タオバオに登録中国本土の銀行口座が必要(ネットバンキング必須)アリペイ(支付宝)の実名登録(実名登録は販売時に使用します) 今回は、3番目のアリペイの登録に関して説明をしていき…

2015-12-16 19:13
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